【2021年最新版】論文検索におすすめの検索エンジンは?

論文検索エンジン

「学術情報を検索したいが、どんな検索エンジンを使えば良いのかわからない」と悩むことはありませんか?

現在、研究論文やその他の学術的な情報源を見つけるには、論文検索エンジンを使用するのが最も一般的です。代表的なものにWeb of ScienceScopus、Google Scholarがありますが、前者2つのように使用が有料なものと、Google Scholarのような無料のものが混在しています。

この記事では、研究における調べ物を効率化する代表的な論文検索エンジンのご紹介とその特長について解説します。

1. Google Scholar

学術検索エンジンのうち、まず使用を検討すべきなのはGoogle Scholarです。Googleの強力な検索アルゴリズムを活用して、研究論文や特許などを効率的に検索できます。Google Scholarは、あらゆる学問分野の研究論文を無料で検索できるだけでなく、多くの場合、全文PDFファイルへのリンクも取得できます。

  • カバーされる範囲: 約2億件の論文
  • 抄録: 抄録の抜粋のみが利用可能
  • 関連論文: ✔
  • 参照: ✔
  • 引用元: ✔
  • 全文へのリンク: ✔
  • エクスポート形式: APA、MLA、シカゴ、ハーバード、バンクーバー、RIS、BibTeX
Google Scholarの検索インターフェース
Google Scholar: 無料で素早く何百万もの研究論文を検索できます

2. CiNii Articles

CiNii Articlesは、NII論文情報ナビゲータが提供している日本の論文検索エンジンです。

特長は、日本の論文に特化していることです。

当然ながらインターフェースもすべて日本語で利用可能です。

日本の論文に関しては、まずここから検索するのが良いでしょう。

  • カバーされる範囲: 約2200万件の論文
  • 抄録: ✘ (一部)
  • 関連論文: ✘
  • 参照: ✔
  • 引用元: ✔
  • 全文へのリンク: ✔
  • エクスポート方式: RIS、BibTeX、TSV
CiNiiの検索インターフェース
CiNii Articles

3. Semantic Scholar

Semantic Scholarは、最近公開された論文検索エンジンです。これは、研究トピック間の隠れたつながりやリンクを見つけるAIを活用したアルゴリズムを使用することで、より関連性が高く影響力のある検索結果を表示することができます。

  • カバーされる範囲: 約4,000万件の論文
  • 抄録: ✔
  • 関連論文: ✔
  • 参照: ✔
  • 引用元: ✔
  • 全文へのリンク: ✔
  • エクスポート形式: APA、MLA、シカゴ、BibTeX
Semantic Scholarの検索インターフェース
Semantic Scholar: AIによる論文検索で、欲しいものがきっと見つかります

4. BASE

BASEは、ドイツのビーレフェルト大学が運営している論文検索エンジンです。名前の由来は (Bielefeld Academic Search Engine) です。数千の機関のリポジトリからのエントリを1か所にまとめて検索したい方におすすめです。

  • カバーされる範囲: 1億3600万件の論文 (重複を含む)
  • 抄録: ✔
  • 関連論文: ✘
  • 参照: ✘
  • 引用元: ✘
  • 全文へのリンク: ✔
  • エクスポート形式: RIS、BibTeX
Bielefeld Academic Search Engine BASE の検索インターフェース
BASE: 数千の機関のリポジトリからのエントリを1か所にまとめられます

5. CORE

COREは、オープンアクセスされている研究論文に特化した学術検索エンジンです。検索結果には、全文が記載されているPDFまたはWebページへのリンクが表示されます。

  • カバーされる範囲: 約 1億3600万件の論文
  • 要約: ✔
  • 関連論文: ✔
  • 参照: ✘
  • 引用元: ✘
  • 全文へのリンク: ✔ (COREで表示されたすべての記事はオープンアクセスになっています)
  • エクスポート形式: BibTeX
COREの検索インターフェース
CORE: 特長は、1億3500万以上の論文すべてに無料でアクセスできることです

6. Science.gov

Science.govは、15以上の米国連邦政府機関のリソースを無料で一括検索できます。各政府機関に個別にアクセスすることなく一度にまとめて検索できるため、効率的に調べられます。

  • カバーされる範囲: 約2億件の論文とレポート
  • 抄録: ✔
  • 関連論文: ✘
  • 参照: ✘
  • 引用元: ✘
  • 全文へのリンク: ✔ (一部のデータベースで利用可能)
  • エクスポート形式: APA、MLA、RIS、BibTeX (一部のデータベースで利用可能)
Science.govの検索インターフェース
Science.gov: 複数の連邦機関にある何百万もの論文やレポートを一括で検索できます

7. Baidu Scholar

Baidu Scholarのインターフェースは中国語ですが、検索結果には中国語の研究論文だけでなく英語のものも含まれています。

  • カバーされる範囲: 詳細な統計はありませんが、約1億件の論文から検索できます
  • 抄録: 抄録の抜粋のみが利用可能
  • 関連記事: ✔
  • 参照: ✔
  • 引用元: ✘
  • 全文へのリンク: ✔
  • エクスポート形式: APA、MLA、RIS、BibTeX
Baidu Scholarの検索インターフェース
Baidu Scholar: インターフェースは中国語ですが、Google翻訳を使えば大丈夫なく使えるはずです

8. RefSeek

RefSeekは、学術および組織のWebサイトから10億を超えるドキュメントを検索できます。インターフェースがわかりやすいため、初めて論文検索を行う学生や新しい研究者におすすめです。

  • カバーされる範囲: 詳細な統計はありません。約10億件のドキュメントから検索できます
  • 抄録: 論文の抜粋のみが利用可能
  • 関連論文: ✘
  • 参照: ✘
  • 引用元: ✘
  • 全文へのリンク: ✔
  • エクスポート形式: 利用不可
RefSeekの検索インターフェース
Refseek: 「広告やスポンサーリンクが邪魔!」ということはありません

論文検索エンジンに関するよくある質問

Google Scholarとは?

Google Scholarは、最もポピュラーな学術検索エンジンです。 Googleの強力な検索アルゴリズムを活用して、研究論文や特許などを効率的に検索できます。Google Scholarは、あらゆる学問分野の研究論文を無料で検索できるだけでなく、多くの場合、全文PDFファイルへのリンクも取得できます。

Microsoft Academicとは?

Microsoft Academicは、Google ScholarのMicrosoft版です。Googleのものとは異なり、論文ごとに概要ページを生成するため、引用の多い記事や記事の参照を簡単に調べることができます。

BASEとは?

BASEは、その名前が示すように、学術検索エンジンです。ドイツのビーレフェルト大学が運営しており、その名前の由来は (Bielefeld Academic Search Engine) です。

COREとは?

COREは、オープンアクセスされている研究論文に特化した学術検索エンジンです。検索結果には、全文が記載されているPDFまたはWebページへのリンクが表示されます。

Science.govとは?

Science.govは、15以上の米国連邦政府機関のリソースを無料で一括検索できます。各政府機関に個別にアクセスすることなく一度にまとめて検索できるため、効率的に調べられます。